➂『歌心を大切に豊かな感性を』表現力、演奏力の向上を目指します

当教室では、お子さまのレッスンでも、大人の生徒さんのレッスンでも、音楽を楽しむ気持ち、歌う心を大切に、レッスンを進めています!

曲の中で音が上行形(音が少しずつ上がっている)のメロディーが出てきた時、実際にそのメロディーを声に出して歌ってみてください。

特に歌の勉強をしていない方でも、自然にクレッシェンド(だんだん強く)して歌っていると思います。上行形のメロディーはピアノでも特別な指示がないかぎりは、自然なクレッシェンドで弾くと美しく響きます。また音楽を演奏する際に大切な息継ぎ(ブレス)のタイミングも、歌うことで自然に身につきます。

このように特別なトレーニングをしていなくても、人は実際に歌うことで、自然に美しい抑揚や息継ぎ(ブレス)を感覚的に知っているのだと思います。

ゆえに『歌うことは全ての演奏のお手本』だと私は考えています。

どんな風に弾いたらよいか分からない時、上手くメロディーがつながらない時は、あまり難しく考えず、まずは楽しくそのメロディーを声に出して歌ってみてください。そして聞こえてきた歌声の自然な抑揚を真似しながら、鍵盤を使って指先でなぞれたら、きっとその演奏はイキイキと魅力的なはずです。

初めての曲をスタートする時は、あるレベル以上の読譜力が身につくまでは、レッスンの中で段階を踏んで譜読みをサポートしていきます。

拍子、調性の把握→リズム読み→音読み(歌う)→指使いの確認→難しい所は事前にどんな仕組みかをナビします。

譜読みを進める中で、生徒さんの『歌心』、『センス』、『作品に対する思い』は、何よりも大切にしていきたいポイントです。

どう演奏したいか、どんな風に盛り上げたいかなど、生徒さん一人一人とコミュニケーションを取りながら、相談しつつ演奏を作り上げていくことで、仕上がった時の豊かな表現力や説得力につながります。

生徒さん自身が演奏表現を主体的に考えることで、人前でも自信を持って演奏でき、高い演奏力、本番力にもつながっていきます。